東京2025世界陸上競技選手権大会(2025年9月13日~9月21日に国立競技場で開催)の初日、ブルーインパルスの展示飛行が予定されていましたが、中止となりました。どうしてでしょうか?
飛行ができない理由
防衛省航空自衛隊によると、航空機の安全運航と周辺環境への配慮を最優先して中止の判断をしたとのことです。
「視程」は何キロメートル先まで見えるかを示した数字です。「シーリング」は全天のうち8分の5以上を覆う雲の底の高度(雲低高度)を示す数字です。これによって明確な基準があります。
視程が8キロメートルを下回った場合や、シーリングが3000フィート(約900メートル)を下回った場合は曲技飛行に代わって航過飛行が実施されます。さらに視程が5キロメートルを下回るか、シーリングが1500フィート(約450メートル)以下にまで悪化した場合は、すべての展示飛行が中止されるとのことです。

展示飛行とは?
1964年10月10日 第18回オリンピック競技大会 開会式(東京)では、スモークで五輪のマークを描くことに成功しました。
他にも、いろいろな演技課目があります。ダイヤモンド・テイクオフ(4機がダイヤモンド形つくる)、レインフォール(5機が5方向へ)、フォー・シップ・インバート(4機の背面飛行)、バーティカルキューピッド(3機でハートと矢を描く)、ワイド・トゥー・デルタ・ループ(5機がループを描く)、スタークロス(5機が星を描く)、タッククロス(2機が背面飛行で交差)です。

ブルーインパルスの役割
航空自衛隊の存在を多くの人々に知ってもらうために、航空自衛隊の航空祭や国民的な大きな行事などで、華麗なアクロバット飛行(これを展示飛行と呼びます)を披露します。
正式名称は、宮城県松島基地の第4航空団に所属する「第11飛行隊」。1960年3月4日に初の公式展示飛行を実施(浜松北基地:現 浜松基地)したそうです。

まとめ
今回は前日の予行飛行も中止でした。雨または曇りという天気のために飛行できる基準に満たなかったわけです。アクロバット飛行ですからやはり視界が良好でないとできないと判断するのは素人でもわかりますよね。万が一接触事故でも起こしたら搭乗員だけでなく、地上の人々にも影響を与えてしまうかもしれませんから。
「安全第一」 仕方のない判断だったと思います。
それでは、また。
あなたにとって役に立つ情報かもしれません。↓をクリックしてみてくださいね。
