便所で父が倒れた!

父からの学び
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私が3歳のとき父と一緒に便所に行きました。私が先に小便をしようとしていたときに、後にいた父が突然倒れました。くも膜下出血を起こしたのでした。

43歳で父亡くなる

そのあと、どうなったかは覚えていません。救急車を呼んだのか、タクシーを呼んだのかわかりません。覚えているのは、父がいない毎日が続いたことです。

残念ながら治療は成功せず、父は43歳で亡くなりました。

お見舞い

入院後、病状が悪化したのでしょうか?母だけでなく父の兄弟までがタクシーに乗ってお見舞いに行く日がありました。大好きな父に会いたくて仕方なくて、その日も「ボクも連れていって」とお願いしましたが、兄も私も連れていってもらうことはできませんでした。きっと亡くなる直前のお見舞いだったのだと思います。

便所で倒れたあと、父に会えたのは、棺に入って戻ってきたときでした。

亡き父の思い出

父は私を膝に乗せて可愛がってくれました。何か困ったことがあるたびに、「鼻の脂をちょいとつけて」といって解決してくれました。今、思うとあんまりキレイなやり方ではないのですが、その当時は魔法の言葉として受け取っていました。

それから、毎朝、出勤していく父を縁側の端まで追いかけて、握手をしていました。必ず、温かい握手をしてくれたことを覚えています

おわりに

父が私に教えてくれたのは、愛情深く子どもに接することでした。生まれてすぐ幽門痙攣(胃の出口にある筋肉が厚く狭くなることで、母乳が十二指腸へ流れなくなる病気)で死にそうになった私でしたので、それもあって可愛がってくれたのでしょう。

私は自分が43歳になったときに何か病気になりはしないかと不安になりましたが、その後20年間大きな病気はせずに元気に暮らせています。

きっと、亡くなったあとも私を当時と同じように愛情深く見守ってくれているのだと思います。

それでは、また。 

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