82歳になる私の父が、私が子どものころによく言っていた言葉です。
「死にゃあしない!」
子どもの私が何か弱気なことを言うと、そのたびに言われました。
だから、今でも記憶しています。
確かに死なないに違いありませんが、私にとっては
とてもつらいことだったはずなので、(具体的な内容は覚えていません)
「それは大変だね」と共感してほしかったです。
一方で、大人になるとこの程度の困り感は何でもないのだろうとも
思っていました。
実際に大人になってみて、普通に生活していたら
「死ぬようなことはない」と思えるようになりました。
しかし、私も二人の子どもの父親ですが、「死にゃあしない」と言ったことはありません。
また、そのような言葉を思いついたこともありません。
まあ、子育ては妻が一手に引き受けてくれていましたので、
子どもたちは私に弱音を吐くことがなかったのかもしれません。
今、この話を父にしたら、「そんなこと言ったかな」と言いそうです。
話す側と聞く側の違いだと思います。
子どもに言葉をかけるときに、受け止める気持ちをもって欲しいと思うのです。
「それは大変だったね」
「それで、どうしようと思っているの」
「お父さんだったら、こんな風に考えるかもしれないな」
「苦しいかもしれないけど、がんばってみたらどうだい」
「いつかは、わかってくれるかもしれないよ」
などなど。
とはいえ、父のことは尊敬しています。
父の生き方については、別の記事で書かせてもらいます。
