160 ヤクルトスワローズの愛称が、なぜ「スワローズ」なのか?

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私の父と母は千葉ロッテマリンーズのファンですが、私は小学生のときはジャイアンツファン、その後ヤクルトファンに転向しました。当時のジャイアンツは王さん、長嶋さん、川上監督、高田選手、柴田選手、黒江選手、堀内投手などがいて、V9を達成していました。少年なら誰でも引き込まれるチームでした。

ところが、中学生になったある日「最強のチームを応援するよりも、最弱のチームを応援したほうが、勝ったときの喜びが大きい」と思いついて、突如、低迷して最下位だったヤクルトをひいきするようになったのです。そのころは「つば九郎」君も「つばみ」ちゃんもいませんでした。

その数年後の1976年(私が15歳の時)広岡監督が就任。翌年球団最高成績の2位に躍進。1978年、初の日本一になりました。最下位チームから応援していたので、最高の喜びでした。以来、ヤクルトファンは続いております。

とは言ってももうグッズは持っていないし、社会人になってからは球場に足を運んだのは数回です。今の応援歌はあまり知りません。その程度のファンです。

さて、ヤクルトスワローズは、創立時、国鉄スワローズでした。そこで愛称は当時の国鉄では唯一の特急列車、かつ日本最速だった「つばめ」号に由来しています。

それにしても、他球団の愛称は、ジャイアンツ、タイガース、ドラゴンズ、ホークス、ファイターズ、ゴールデンイーグルス、ライオンズ、マリーンズ、バッファローズと強さを感じさせるものが多い中、「つばめ」とはずいぶんと遠慮したものです。

実は当初、国鉄は同じ鳥なら強さを表す『コンドルズ』にしようとしたそうです。しかし、本業の鉄道が 「“混んどる”ず」ではマイナスイメージだから取り止めて、「“座ろう”ず」にすれば鉄道業としては快適なイメージだから採用した」という漫才のような話が見聞されます。

国鉄球団の母体となった交通協力会が発行する鉄道業界紙である「交通新聞」の特集記事にも、「国鉄球団ニックネーム懸賞応募の中で多いのはスワロー(燕)だが、一方コンドル(禿鷹)も相当あるが。だが、『コンドルはいかんいかん、まるで「混んどる」みたいでよくない、矢つ張りスワローは「坐ろう」に通じて感じがいゝよ』」と掲載しています。

速さの象徴の「燕」を英語に直して「スワローズ」とし「座ろう」に通じさせる語感を持たせた国鉄の皆様の感性は、素晴らしいと思いました。

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