この言葉は亡き義父が私に最初に言った言葉です。
「チクワくん、初めまして。(自己紹介などがあってから) 裏の裏を読めよ。」こんな感じです。
裏を読む
人の言葉や行動の裏に隠された本当の気持ちや考えを察することですよね。
状況や人間関係の深い部分にある事情や、表には出ていない裏事情を理解しようとすることです。
国語の読解問題などでも、行間を読んだり、深読みをしたりしましたが、それに関連する行為だと思います。

裏の裏は表?
ところが、義父はさらに裏を読めということで、「あれっ、それって表ではないの?」と瞬間思ったのですが、彼女のお父さんから言われたことでしたので、「はい、わかりました」と答えました。
表というのは言葉遊びでしかありません。
義父の言いたかったことは裏を読んだあとに、さらに何か無いかと慎重に推測したり、予想したり、考えてみろということだと思いました。

役立ったか?
あれから何十年と経ちました。そのころ表だけをとらえて生きてきた私にとっては義父の言葉は有効に働いたと思います。少なくとも「裏を読む」という意識は持つことができました。そういった意味では役立ったといえます。

まとめ
妻に聞きました。「お父さんから『裏の裏を読め』って言われたことある?」
妻は言いました。「ない。ただ、結婚式に呼ばれて特にスピーチを頼まれていなくても、急に指名されたときのためにスピーチを考えておくということは言われたよ。」
なるほど、表は「スピーチありません」ですが、裏は「突然のスピーチですがお願いします」ですね。備えあれば患いなしというところです。
それでは、また。
