コロナ禍の常識を覆す一冊
2023年1月、私は「すべての不調をなくしたければ除菌はやめなさい」(Dr.ジョシュ・アックス著、藤田紘一郎訳)を手に取りました。
原題はなんと 「Eat Dirt(=土を食べろ)」。
2019年末から始まった新型コロナウイルスの流行で、私たちはマスクやアルコール消毒が当たり前の生活を続けていました。そんな中で、このタイトルは強烈でした。
本の主張:過度な除菌は体に悪い?
著者が伝えるのは「自然界の微生物と触れ合うことが、免疫力を保つために重要」ということ。
過度な除菌は腸内環境を壊し、体の不調を招くと警告します。
特に、土や草木などに存在する目に見えない微生物は、人間の免疫システムを鍛える大切な存在だといいます。
私が実際にやってみたこと
この本を読んだ直後、私はさっそく小さな実験を始めました。
図書館へ行くとき、公園の舗装されていない土の道や草の上を歩くのです。
さらに、マスクを外し、目には見えない埃や微生物をあえて吸い込むようにしました。
家族に話すと、「そうは言っても除菌はしたいよね」と返されました。
確かに、その気持ちはよく分かります。
昔の暮らしを思い出す
振り返れば、50年以上前の私は除菌とは無縁の生活を送っていました。
外から帰ったら手は洗いましたが、今のように徹底的に菌を避けてはいなかった。
それでも元気に成長できたのです。
まとめ:土を食べるかは別として
土を本当に食べるかどうかはさておき、この本は「自然と触れ合うことの大切さ」を思い出させてくれました。
便利で衛生的な暮らしの中で、私たちは知らず知らずのうちに免疫力を弱めているかもしれません。
もしかすると、健康の秘訣は、ほんの少しだけ「菌」と仲良くすることなのかもしれません。
