義理の父から譲り受けたのですが、「商売心得帖」(松下幸之助著)という本があります。昭和48年2月20日に発行された本ですので、今から52年前になります。
松下幸之助さんといえば、パナソニックホールディングス(創業時:松下電気器具製作所)の創業者で有名な方です。経営の神様とも言われている方ですので、こういった本を何冊も書かれていたわけです。
教え
商売を進めていくうえで、競争はとても大事ですが、そこには公正な精神のもとに秩序を重んじたものがなくてはならないと書いてあります。
戦争のように相手を倒すものではなく、共栄共存というか互いに成長をしていける競争でなければなりません。
対立しつつも、同時に調和・協調の精神を忘れてはならない。この精神が国家国民全体の真の共存共栄の基礎だと信じています。

公正な精神
ここのところ、SNSが盛んに使われるようになり、「ステマ(ステルスマーケティング)」などを行う方もでてきています。公正な精神に反するものの一つでしょう。
まあ、国レベルで不正を働いている場合もありますので、個人のレベルを指摘しても仕方ないかもしれませんが、52年前に「対立」をしても「協調」を忘れるなと語る松下さんの教えは色褪せていません。
日本の政治に必要
松下幸之助さんのこの教えは、今、まさに日本の政治に必要な心がまえだと感じました。とくに、「この精神が国家国民全体の真の共存共栄の基礎だと信じています。」の部分です。自分の会社のことだけでなく同業者との共栄を望み、さらには国家国民全体のことまでも考えているのです。
果たして、こういった考えをもって行動されている政治家がどれだけいるのでしょうか。こういった精神が足りていない方がいたら、ぜひ、松下さんの教えを学んで欲しいです。


まとめ
この本には40ほどの教えが書かれています。私も初めて読んでいますので、皆さんと一緒に松下さんの教えを学んでいけたらと思います。
それでは、また。
最後まで目を通していただきありがとうございました。